含浸接着工法

含浸接着工法とはプレホール独自の工法で、部材同士を完全に接着し、フレキシブルな接合部構造を持つ一体マンホールを構築します。
ウレタンスポンジに含浸させた弾性接着剤「プレクイック」を目地溝に敷き並べ、部材を重ねるだけの簡単な工法で、優れた耐震性を有しています。

 

部材接着

あらかじめ接合部をウエス、ブラシ等で清掃し乾燥状態とします。プレクイックA剤にB剤を添加し、色むらがなくなるまで1 分間以上撹拌します。プレクイックにウレタンスポンジを入れ、揉むようにして全量含浸させます。ウレタンスポンジはプレホールの大きさに応じ3 ~ 8 本梱包されており、敷き並べる際は端部を5 cm 以上重ね合わせてください。部材を静かに据え付け接合完了となります。

 

プレクイックの特性

部材接合用の弾性接着剤プレクイックは、地下水位が高く早期埋め戻しをする現場に対応した変性アクリル樹脂で、主剤(A剤)と硬化剤(B剤)を撹拌します。

プレクイックの物性

破断伸び 200%以上
引張弾性率 0.5N/mm2(500kN/m2
せん断強度 0.7N/mm2以上(700kN/m2以上)
耐薬品性
・H2SO4水溶液(pH3)
・蒸留水(pH7)
・Ca(OH)2飽和水溶液(pH12)
異常なし
異常なし
異常なし

プレクイックの可使時間と硬化時間

 

ステップ取付

高強度ステップ用樹脂「プレロック」を含浸したスポンジを用いてステップの取付けを行います。
ステップは部材に完全に固定され、脱落・浸入水の恐れは全くありません。

 

含浸接着樹脂〔プレロック〕(ステップ用)の特性

高強度ステップ用樹脂のプレロックは、下記のような優れた強度を有しています。

プレロックの物性

圧縮強度 55N/mm2
曲げ強度 25N/mm2
引張強度 17N/mm2

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